面会制限時代の在宅緩和ケア(第30回お茶香るカンファレンス)
開催日
講師
しんじょう医院 院長 新城 拓也
ハピタルハウスstyle, 訪問看護ステーション style 管理者 長谷川記三子
モデレータ
鬼澤 信之(医療法人あんず会 杏クリニック院長)
概要
新型コロナウイルスの流行は在宅医療に大きな変化をもたらしました。
自宅療養中の感染者への往診が注目されましたが、新型コロナ診療以外でも大きな変化が起こっています。
そのひとつは在宅医療を希望される方が増えたことです。特にさいごの時を自宅で過ごしたいと考える患者さんが増え、ほとんどの在宅医療を行う診療所で新型コロナ流行前よりも在宅看取り件数が多くなっています。
大きな理由は「面会制限」です。
緩和ケア病棟でさえ面会制限が続き、家族は思った時に患者さんのところに駆けつけられませんでした。
その結果、貴重な時間を一緒に過ごすために在宅医療を選択されたのです。
新型コロナ以前であれば緩和ケア病棟で過ごしていた方が心の葛藤を抱えて自宅に戻っています。
支える家族の不安も多様になりました。
そんな方々を迎え入れる私たちにはどんな準備が必要なのか。
神戸市のしんじょう医院 院長の新城 拓也先生にお話いただきます。
新城先生は緩和ケアに関する書籍を多数執筆される緩和ケア医で日本緩和医療学会理事・専門医です。
著書以外にも多くの発信をされ、コロナ禍では緩和ケア病棟での面会制限に対する意見が議論を起こしました。
さらに埼玉県狭山市で「ハピタルハウスstyle」というホスピス型施設を開設された看護師 長谷川 記三子さんをお迎えします。ハピタルハウスstyleは感染対策の上で面会制限を解除し多くの病院からの転院を受け入れています。
実際に患者さんやご家族の反応など現場の声をお聞きしたいと思います。
さらにディスカッションでは現場の皆様から寄せられた質問を新城先生と長谷川さんに率直にお聞きしたいと思います。
モデレータは杏クリニック鬼澤信之が務めます。